シッピードの挑戦

新人ながら迷い続けるポイントガード
120試合以上のサマーリーグを観戦してきました。多くの試合は同じような展開で、つまらない演出ばかりです。しかし、唯一注目すべき名前がいる——リード・シッピード。
ハイライトには登場しない。ダンクもブロックもしない。でも、彼だけが持つのは「シュート創出率」——昨季のルーキー中83%以上に優る数字です。
なのに得点はたった4.4点。これはルーキーとしては悪くないが、オフェンスの中心を任される選手にはあまりにも低い。
「攻撃的」って何を意味する?
コーチ・ガレット・ジャクソンが言った「もっと攻撃的になれ」という言葉は、「シュート数増加」ではなく、「コントロール」のことです。
シッピードは圧倒的な判断力(アシスト対ターンオーバー比96パーセンタイル)を持ちます。問題は、行動までに時間がかかりすぎること。
データによると、ボールを受けた後3秒以内にシュートやパスを決める割合は27%。これは2年目 guardsでも遅い水準です。
ジェレン・グリーン(54%)、デビン・ヴァセル(51%)と比べれば明らかに差があります。彼らは待たない——攻撃するのです。
マンバメンタリティ vs データによる迷い
私は幼少期、コビー・ブライアントのプレーを東ロサンゼルスの古びたコートで祖父母と共に見てきました。「ラ・マンチャ」と呼んでいた——偉大さの影のようなものでした。
シッピードもその影を感じさせます。鋭い直感を持つ静かな少年ですが、自分への自信が足りません。
ジェレン・サッグスのように毎プレーをファイナルゲームと捉える姿勢を見ても真似していません。
しかし多くのファンが見落としているのは——攻撃性とは数ではないということです。それは「テンポ制御」なのです。
彼はスクリーン後の1on1で97パーセンタイルのフットワーク効率を持ちますが、平均12分ごとにしか使わない……これは攻撃ではなく、「自己不信」の言い訳です。
本格的な舞台へ向けて?
正直に言うと——まだ準備ができてません。
しかし彼を葬るのも早すぎます。
彼の真価はスペースメイキングと視野にある——スターが必要ないチームで勝利するための大切な要素です。
しかし3年目までにバックアップ選手以上の存在になりたいなら、一つだけ学ばなければならない:
失敗を恐れるな——『迷い』を恐れろ。
サマーリーグとは得点ではなく、「リズム」「タイミング」「断固とした意思」によって支配感を作ることです。
今のシッピードはまだ誰かの許可待ちのような声をしている。
それが終わるまでは……またしても防御を見抜けるだけで血が出ない新人との評価に留まるでしょう。
StatsOverDunks
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